RUN伴Storiesのプロジェクト・メンバーとして、初めて参加した十勝エリア。
最初の不安はなんのその。一緒に走り、食べ、飲み、語らい、わたしたちはすっかり仲間になりました。

RUN伴本番の翌日、十勝エリアの実行委員長の濱功之さん、実行委員の武田克仁さん、協力事業所の『幕別町地域支縁ネット・和(わっか)』の直江裕子さん、柳舘亮太さんに参加してもらい、ワークショップを開催しました。

「十勝ってどんなところですか? どんな人がいますか?」

「人があったかい」
「地元意識が高い」
「人のつながりが強い」
「エロイ」(なんていう意見も?)

など、それぞれの答えが出そろったところで

「それはなぜだと思いますか?」
という質問をしました。

だんだんと見えてきたのは、「開拓の歴史」でした。
「人々が争い奪い合った土地ではなく、自らの手で開拓してきたことで平等や分かち合いの精神がある」
「元々みんながよそから来ているから、他人を受け入れる」

この土地には、北海道ならではの「大雪」という視点が不可欠。
「この地域は冬をどう乗り切るかをいつも考えている。除雪にしても、助け合わないと生活していけない」
「自分より人のためっていう思いが強い」

そして、話は「アイヌ文化」へ。

「開拓の歴史とともに、アイヌの人たちが差別されてきた歴史もあるのは事実。『わたしはアイヌ民族です』と言えない環境は、この大地がもともと持ってきた文化・アイデンティティを失わせる危険がある」

「アイヌの人たちと、認知症の人たちってすこし似ている部分があるかもしれない。『わたしは認知症です』って言えない環境はまだある」
「言える環境をつくりたい」

話の流れが変わったところで、こんな質問。
「どんな思いで医療福祉の仕事をしていますか?」

「これまで、『ありがとう』を相手に求めて仕事をしているところがあった。だけど、仕事を続けてきて、こっちが『ありがとう』って言わなきゃなって。助けられることが多いですもん。『笑いとばす力』というか、開拓の時代を生きてきた人たちは本当にたくましいなと思います」

「RUN伴に参加してもらってわかったと思うんですけど、わたしたちの手はそんなに必要ないんですよね。あんなにも輝いてるから」

「僕たちは医療福祉の“専門家”ではあるけれど、ただ知識ばかりを増やす(頭でっかちに傾きがちな)ジェネラリストではいけないと思っています。心に寄り添う(頭でっかちでなく、人の気持を考える)スペシャリストでないと、支援の本質が見えなくなっちゃう」

「利用者さんのやりたい気持ちを敏感に聞き取っていけたらなと思っています。上手に発信できる人とそうでない人がいるので。もっともっとできることはあると思います」

最後は、みんなで記念撮影!

RUN伴Storiesチームにとっても、初始動のプロジェクト。
準備を入念にして、何度も打ち合わせを重ねてきました。

十勝でインタビューさせていただいた方々は、認知症であるとかないとかは全く関係なく、その人らしさが浮き出していて、話を聞いていてワクワクしたし、北海道の生きる歴史を感じました。

「(認知症になった)今が一番幸せ」という、グッとくる言葉にもたくさん出合えました。
お世話になった十勝のみなさん、ありがとうございました! また会いましょう◎