【レポート】RUN伴全国サミット in 函館
【レポート】RUN伴全国サミット in 函館
認知症を生きる人と地域の人が一緒にタスキをつなぎながら走る、まちづくりのイベントRUN伴。
2011年にスタートしたRUN伴は、各地でいろいろな人たちの想いがつながり、今年で15周年を迎えました。
2021年度からは、各地の実行委員会が主体となって、独自で開催されるようになり、2024年度には、国内外で新しく開催される地域もありました。
RUN伴第1回目のスタートの地、函館で、8月2日にRUN伴全国サミットを開催した様子をお伝えします。
RUN伴を語るフォーラムから始まり、おらがまちのRUN伴。そして、函館港まつりいか踊りに参加して、認知症にやさしいまちづくりの啓発と3部構成の盛りだくさんのサミットでは、台湾からの参加者12名を含む約50名の方に、ご参加いただきました。
第1部のRUN伴を語るフォーラムでは
代表の井出先生から当時の認知症を生きる人を取り巻く環境、RUN伴歴史やこれからのことについて、お話しいただきました。
また、理事であり、企業で働く岡田さんからは、開催当初からの写真や動画を見ながら、その時々のエピソードなどが説明され、写真が持つ役割について、お話しいただきました。
RUN伴は、さまざまな人が関わっています。介護や福祉という枠を超えて人と人が出会い、繋がっていく面白さや楽しさがあり、そこには、当事者や関わる人のエピソードがたくさんあります。会場は引き寄せられるように聞き入っていました。
第2部のおらがまちのRUN伴では
まず、国内のRUN伴の活動報告として、札幌市手稲区・福島県・横浜市・三浦半島・津市・東京都中野区の6地域の実行委員から開催の様子を発表していただきました。
地域が変われば形も変わります。自分の地域の取り組みを振り返り、他の地域の取り組みを知る良い機会となりました。
今回は、2017年から開催されている台湾からも12名からの参加が叶い、台湾で進められている取り組みをお話しいただきました。
最後は、函館でRUN伴に参加された視覚障害者の方からお話を聞きました。
各地の取り組みを聞き、RUN伴の理念は、地域を超え、国を超え、たくさんの人とタスキリレーで繋がっていることを実感しました。
それぞれの地域の取り組みを共有することで、人を巻き込んでいくために、どうすればいいのか。自分たちに何ができるのか。継続していくにはどのようにすればいいのかなど、新たな視点を得ることができた「おらがまちのRUN伴」でした。
第3部の函館港まつりいか踊りで「認知症にやさしいまちづくり」啓発
8月2日開催の函館港まつりいか踊りで、十字街から松風町までのコースを総勢100名の方と一緒に「認知症にやさしいまちづくり」の啓発を行なってきました。
RUN伴やこのサミットが目指す「まちづくり」の本当の意味が、認知症という殻をやぶってグローバルに、あらゆる人々と一緒に新しい社会を創っていくことなんだと同じ目標に向かっている一体感を感じました。