すっかり福井を満喫したRUN伴Storiesチーム。RUN伴をひっぱる実行委員のみなさんと想いを共有するため、ワークショップを行いました。

福井エリアのRUN伴実行委員長の木下真吾さん、実行委員の横田貴史さん、増永晴美さん、大蔵富宏さん、オブザーバーの蓬莱谷修久さんに参加してもらい、「RUN伴を通じて、大事にしたいこと」を聞きました。

——「子どもの頃、どんな遊びをしてましたか?絵に描いてみてください」という無茶ぶりに……

「夏は川遊びをしていた」
「雪が降ったら雪だるまを3つも4つもつくった」
「公園でサッカーをした」
「缶蹴りした」
「プラモデルやミニ四駆などのおもちゃで遊んだ」
「松茸狩り(!)」
などの絵が次々と。

なかでも、
「着せかえ人形の衣装をばあちゃんが作ってくれた」と言う増永さん。
学校から帰ると、ランドセルを置いておじいちゃんおばあちゃんのところに遊びに行っていたそう。
「共働きが多いので、おじいちゃん・おばあちゃんが孫を見るという家庭が多いんです」
福井におじいちゃん・おばあちゃんっ子が多いのは、こういう理由もありそうです。

——「福井のいいところは?」

こんなキーワードが出ました。

なんでも、福井県は幸福度日本一だそうで。
温泉もあって、グルメもあって。……そりゃあ幸せだ!

これらの魅力には「水」が関係しているのではないか? 福井県には、海も山もある。そして豊かな水がある。米が美味い、魚が美味い……自然からもたらされる恵みの味なんです。

なかには、こんなキーワードも。

勝山で囲炉裏のあるお宅を見学したRun伴Storiesメンバー。そこで感じたのは、「保守的」という言葉の意味でした。
自然がもたらす恵みを受けて、いまの暮らしがある。それは、何代も前の先人たちから受け継いできた伝統。祭りや信仰を守って、次につなげていかなくてはいけない。
そのことが「保守」という言葉になったんだと、福井の人たちから教わりました。

話は変わって。
——「医療福祉の仕事、何を大事にしていますか?」

「福祉を目指すきっかけ」を話してくれた増永さん。
小さい頃に住んでいた家はトイレが外にあって、いつも怖かったそう。勇気を振りしぼってトイレに行ったあとは、決まって曾お祖母さんのところに向かったそうです。

「当時3、4歳かな。曾祖母ちゃんに『トイレ行けたよ』って言いに行くと、『えらかったね』って飴をくれたんです。寝たきりだったから、枕元の引き出しから飴を出して。
ある時、いつものように曾祖母ちゃんのところに行ったら、飴をくれなかったんですよ。母親に怒って『曾祖母が飴くれん!』って言いつけに行ったら、曾祖母ちゃんは亡くなっていたんですね。わたしが一番最初に発見したんですけど、小さすぎてわからなかった」

「わたしたちの仕事は、ああしておけばよかったと思うのは、亡くなった後なんです。だから後悔はしたくない。たとえばスタッフに『計画ないんだけど、今日は天気がいいから外出したいです』って言われれば、いっておいでって言います。後悔しないことはないんだけど、少ないほうがいい」

「昔からじいちゃんばあちゃんに育てられてきたので、支え合うことが当たり前。やりたいことをする、が当たり前だと思います」

そんななかで、こんな悩みも聞かれました。
「RUN伴もいいことやなと思うし、大事にしたいけど、なかなか理解されていかない現実もある。業務が増えると感じるスタッフもいるのが、悔しいところ」

——「想いと現実」どう受け止めていますか?

「対話を定期的にします」
「みんなモヤモヤしてるところです。率先してやると『やってるしいいや』ってなっちゃう」

「自分の思い通りに人を動かすことはできない。その想いに気づいてもらう機会をつくることが大事。組織やマネージャーの哲学的なことだけでは、嫌な反応をしめす人もいるので、シンプルに『方針』の話をするしかないと思うんです。答えは、十人十色でいい。対話をして、否定はしないということが大前提。あ……わかってるんですけど、感情的に難しいですね。これは、ここにいるみんなの葛藤でもあると思います」

向き合って、もう一歩距離を縮めていくことが大切なんですね。

そして、カメラマン・田里弐裸衣による、撮影講座!

最後は、みんなで記念撮影!

福井の人・歴史、風土をこれでもかと見せてもらったRUN伴Stories。
人は、自然や土地の恵みに生かされていると純粋に感じることができました。樹齢千年を超える巨木を前にして、小さな自分と大きな世界を認識し。大きな声で笑い、大きな口で美味しいものをいただき、大きなハグでもって、福井を後にしました。

お世話になった勝山のみなさん、ありがとうございました! またとんちゃん焼き食べに行きます
#fukui #ws #report

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